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金融業界の基礎知識|業界研究を進めて適性を判断しよう!

金融業界を理解して自分に適性があるかを判断しようf:id:tenshoku66:20230531004753j:image

例年、安定しているイメージなどから金融業界を志望する就活生は多いです。しかし実際、金融業界とはどのような業界なのかを理解していない就活生は多いのではないでしょうか。

金融業界についての理解を深めず、漠然とした魅力だけで金融業界を志望すると選考の突破は難しいでしょう。加えて、入社できたとしても思っていた仕事と違ったといったミスマッチを引き起こす原因になります。

そこでこの記事では、金融業界の特徴や職種から、向いている人・向いていない人の特徴まで詳しく解説しています。金融業界に対する理解を深めると、自分の特徴と照らし合わせて志望するかどうかを判断できます。金融業界を志望するかどうかを判断するために、是非参考にしてみてください。

そもそも金融業界とは

そもそも金融業界とは、金銭を融通する業界のことを指します。融通とは物事をうまく運ぶことを意味する言葉です。そのため金融業界は、お金を滞りなくうまく運ぶ業界と言い換えらえます。

そんな金融業界はさらに3つの業界に分けられます。銀行・証券・保険業界の3つです。これら3つの業界は金銭を融通する業界ですが、それぞれのビジネスモデルの違いから業界がわかれています。

金融業界の基本的なビジネスモデルは銀行のビジネスモデルから理解できます。そもそも銀行の業務は主に3種類に分けられます。お客様のお金を預かり管理する「預金業務」、お金を貸す「貸付業務」、振込や送金を行う「為替業務」の3種類です。

そしてこれらの業務から生まれる「利ざや」や「手数料」が銀行の主な収入源です。利ざやとは金融取引などで発生する、売り値と買い値の違いによって生まれる利益のことです。

つまり銀行の場合、顧客に支払っている預金の金利と、貸し付けたお客様から受け取る貸付の金利の差分を利ざやと呼びます。この差分が銀行の利益となるのです。また手数料はコンビニで預金を引き出す場合などにかかる手数料などが銀行の利益となるものです。

この「利ざや」と「手数料」によって利益を得ているビジネスモデルが、基本的な金融業界のビジネスモデルです。覚えておきましょう。

金融業界はさらに3つの業界に分けられるf:id:tenshoku66:20230531004804j:image

ここからは金融業界についてより理解を深めるために、銀行・証券・保険業界に分けて詳しく解説していきます。金融業界と一口に言ってもビジネスモデルに違いがあるため業界がわかれています。自分の志望する業界を判断するためにもぜひ参考にしてみてください。

1.銀行業界の特徴

まずは銀行業界です。銀行業界のビジネスモデルは上でお伝えしたように「預金業務」「貸付業務」「為替業務」を企業や個人顧客に向けて行い、そこで発生する「利ざや」と「手数料」を主な収入源としているものです。

銀行業界の特徴は、取引金額・エリア・ターゲットによって名称が変化することです。種類はメガバンク地方銀行・信用金庫・信託銀行の4種類があります。以下にコトバンクを参考に特徴をまとめています。是非参考にして特徴と違いを理解しておきましょう。

銀行業界は4種類にわかれる

メガバンク:巨大な資産や収益規模を持つ銀行および銀行グループのこと

地方銀行:銀行のうち地方都市に本店を置き、所在する都道府県を営業地盤と する銀行

③信用金庫:特定の地区内で勤労に従事する者を会員とし、会員に対する金融業務を行なう

④信託銀行:信託を主要業務とし,商号に信託銀行という名称をもつ銀行。※信託とは資産の運用管理を行うこと。

2.証券業界の特徴

次に証券業界です。証券業界のビジネスモデルは、投資家が証券・株式を購入する際に発生する仲介手数料や、株式の投資信託業務で発生する利益の一部を享受することで利益を得ています。

証券業界の特徴はオンライン化が進んでいることです。証券会社は全国に店舗を持つ企業と、オンラインで取引を行うネット証券の2つにわかれています。そして近年ネット証券の成長が目覚ましいことが特徴です。株や証券に興味のある人は以下の記事で詳しく解説しています。是非参考にしてみてください。

3.保険業界の特徴

最後は保険業界です。保険業界のビジネスモデルは、お客様が保険会社に支払う保険料と保険運用費の差分によって利益を得ているものです。ビジネスモデルとしては近年流行しているサブスクリプションと非常に似ています。

保険業界の特徴は、保険の適用範囲に応じて名称が変化することです。主に生命保険と損害保険に分けられます。生命保険は、被保険者が有事の際に死亡するリスクに対して保険をかけておくものです。損害保険は、被保険者が物品を壊したり、壊された際の損害リスクに対して保険をかけておくものです。このように保険の適用範囲に応じて名称が変化するのです。

保険業界についてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

金融業界の魅力4選

ここからは金融業界の魅力を解説していきます。金融業界の魅力が自分にとって魅力的な情報かどうかを判断し、志望するかどうかを判断すると良いでしょう。それでは順番に見ていきましょう。f:id:tenshoku66:20230531004846j:image

1.高収入が期待できる

まずは高収入が期待できることが魅力です。東京商工リサーチによると、銀行員の平均年収は約608万円となっています。国税庁の調査によると、日本の平均年収は441万円となっています。このことから金融業界は日本の平均年収と比較すると、高年収であることがわかります。

このように金融業界は高収入が期待できるのです。収入の高さを重要視する人にとっては魅力的なのではないでしょうか。

2.福利厚生が手厚い

金融業界は福利厚生が手厚いことも魅力です。そもそも福利厚生とは、有休休暇や育児休暇などの社員が働きやすい環境を整えるための制度のことを指します。

そして金融業界はこの福利厚生が手厚いです。例えば、ゆうちょ銀行は有休休暇の取得率が高いだけでなく、夏季特別休暇・冬季特別休暇があります。このような特別休暇は他の業界などには見られないため、福利厚生が手厚いと言えるでしょう。

福利厚生を重要視している就活生にとっては魅力的でしょう。

3.お金に対する知識が身につくこと

3つ目はお金に対する知識が身につくことです。お金に対する知識とは、金融リテラシーと呼ばれてる内閣府が示しているものを指しています。金融リテラシーとは、お金に対する知識を習得し物事を主体的に判断できる能力のことを指しています。

そして金融リテラシーを独学で身に着けることは時間と労力が必要です。そのため個人で身に着けるには少しハードルが高いのが現状です。したがって多くの人は金融リテラシーが高いとは言えません。

金融業界で仕事をすると、この金融リテラシーが他の業界と比較すると身につきやすいです。前途の通り金融業界の主な仕事はお金を融通することです。そのため最低限の金融リテラシーをもつことは仕事をする上で身に着ける必要があるからです。

このような背景から金融業界の新卒研修では金融リテラシーを持つための勉強が行われることが多いです。そして生活する上で欠かせないお金に対する知識を他業界よりも、身につけられることが金融業界の魅力と言えるでしょう。

4.社会貢献度の高い仕事ができる

最後は社会貢献度の高い仕事ができることが、金融業界の魅力でしょう。金融業界は、お金という人々が社会生活をおくるうえで必要不可欠なものを扱っています。さらに信託業務の場合そのお金を融通し顧客の社会生活向上に従事します。

このように金融業界は社会貢献度の高い仕事ができるのです。社会貢献度の高い仕事に従事したいと考えている就活生は、是非参考にしてみてください。

金融業界の平均年収ランキング

ここでは金融業界の平均年収ランキングをご紹介します。給料の高さを重要視している就活生は是非参考に、志望する企業を選んでみてください。f:id:tenshoku66:20230531004854j:image