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日本銀行(総合職)の年収・初任給・給与体系

 

f:id:tenshoku66:20230605023817j:image日本銀行(総合職)の年収f:id:tenshoku66:20230605023833j:image

日本銀行が公表している平成28年度「日本銀行の役職員の報酬・給与等について」によると、日本銀行の平均年収は833万円/平均年齢42.9歳です。ただしこれは一般職を含めた平均年収。外資就活編集部の独自調査結果によりますと、総合職のみの平均年収は推定1000-1300万円程度と予測されます。

また、30歳時点の平均年収は推定850万円、40歳時点の平均年収は推定1,200万円程度と予測され、アッパーミドルクラス(年収1,000万円以上/日本の全就業者のトップ4.3%以内)に到達すると思われます。 ただし、日本銀行の上記の年収には、福利厚生(残業代、退職金など)は含まれていません。これらを考慮した場合は、40代管理職でエグゼクティブクラス(年収1,500万円以上/日本の全就業者のトップ1.4%以内)に到達する可能性も考えられます。

 ▶業界内平均年収比較f:id:tenshoku66:20230605023730p:image

有価証券報告書より作成 )
 「政府系金融機関」での給与比較。上記給与は一般職も含めた全職種の平均給与の比較ではありますが、政府系金融機関の中では3位にランクインされています。 また日本銀行年功序列の色合いが強く、基本的に横並びで管理職に上がる前までは給与テーブルに沿って一律に昇給するようで、残業の多い部署に配属されるか否かで差がつき、賞与は全くといって良いほど差がつかないようです*。また、年収に占める基本給の構成比率が高く、賞与は3.5カ月分と他の大手企業に比べると構成比率が低いようです。

日本銀行(総合職)の初任給

初任給:月給20.7万円(大学卒) ※院卒:月給23.2万円

政府系金融機関の初任給はメガバンクなどと同様に各社横並びの傾向があり、各社ほぼ同額の学士卒20.7万円、院卒23.2万円程度の水準になります。初任給は一般的な企業と同水準の給与です。ただし、社宅寮が完備されており、貯蓄は若いうちから可能なようです。

日本銀行(総合職) の役職/年次と年収f:id:tenshoku66:20230605023705j:image
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日本銀行は政府系機関の特性上、年功序列方式を採用しており、30代の主査になるまではほぼ全員が横並びで昇格するようです(但し、欠勤が多い場合は昇格しない場合もあるようです)。

その後の企画補佐役の昇格もほぼ全員が横並びのようですが、欠勤がなくても査定内容を理由に昇格しない者も数名存在しているようです*。 企画役への昇格は査定内容に応じて判断され、初発(大卒12年目ないし院卒10年目)で昇格するのは同期入行の3~5割程度のようです。

ここで初発で昇格できないと後々の出世コースからは外れてしまうようなので留意する必要があります。

年収モデルとしては大卒10年目ないし院卒8年目の非管理職(主査)で年収700万円程度。大卒11年目ないし院卒9年目の非管理職(企画役補佐)で年収800万円程度。大卒12年目ないし院卒10年目の管理職(企画役)で業績に基づく年俸制になり、その後の昇格に応じて年収850~1450万円程度まで到達できるようです。

日本銀行(総合職)の主な福利厚生

独身寮・家族寮
財形貯蓄
各種健康診断
(採用HPより作成)

 日本銀行では住宅関連の福利厚生は整っていますが、それ以外は特に目立った点はなく一般的であると言えます。ただし、政府機関らしく残業代はしっかり全額支給されるようで安心して働くことができそうです。

■独身寮・家族寮
家賃補助はないようですが、青山、本郷、神楽坂、吉祥寺などの好立地に独身寮・家族寮が完備されており、破格の値段(1~3万円程度)で貸与できるようです。若手でも好立地で生活しながら貯蓄することができます。

日本銀行(総合職)の年収1,000万円到達年齢、到達できる確率

到達年齢(目安) 到達できる確率(推定)
35~49歳 90%

 新卒入社した場合はしばらくは年功序列ですが、順調に出世していき、同期の上位30~50%に入ることができれば30代後半以降に1,000万円を超えると推測されます。もし出世コースに乗ることができなかったとしても、いずれ年収1,000万円は超えると思われます。日本銀行に入行した場合、真面目に行員として勤務していれば、ほぼ確実に年収1,000万円に到達できると考えられます。